重度障害のあるれいわ新選組の木村英子参院議員が5日、今年夏の参院選で初当選後初めて国会で質問に臨んだ。衆参両院の事務局によると、介助が必要な重度障害のある議員が国会で質問するのは初めて。
車椅子に座った木村氏はこの日、国会内の委員会室で開かれた参院国土交通委員会に出席。両脇に座った秘書と介助者の2人の手伝いを受けつつ、「障害者の立場から質問させていただく」と切り出した。
木村氏は質問の中で「来年の東京オリンピック・パラリンピックが近づいている。障害者の方がたくさん来てトイレが混雑する。車椅子にも対応できるトイレの設置を早急に推し進めてほしい」と要望。答弁した赤羽一嘉・国土交通相は「バリアフリーが当たり前のような共生社会をどう作るかという視点で、やっていかなければいけない」と応じた。
木村氏は委員会後、記者団に「(国会質問は)体力的には厳しい。でも、自分の課題でもあるので頑張れた」と語った。また、今後の国会活動に向けて「一つ一つ、自分が今まで受けてきた差別やバリアを課題として挙げていき、問題解決に取り組みたい」と述べた。(三輪さち子)
2019-11-05 08:26:00Z
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