<RPA市場でシェアを獲得するためにはRPA専用ツール以外にも着目することが大切>
■国産ベンダが優勢だが、RPA専用ツール以外の手段も視野に入れておく必要がある
■ノーコード/ローコード、ERP、ワークフロー、コラボレーションとRPAの関わりに要注目
■ERPの変更または新規導入を予定しているユーザ企業はRPA導入予定の割合も高い
PRESS RELEASE(報道関係者各位) 2020年11月26日
2020年 RPA市場のシェア動向およびERPなどの既存業務システムとの関連
調査設計/分析/執筆: 岩上由高
ノークリサーチ(本社: 〒160-0022東京都新宿区新宿2-13-10武蔵野ビル5階23号室:代表:伊嶋謙ニ TEL:03-5361-7880 URL:http//www.norkresearch.co.jp)は中堅・中小企業におけるRPA市場のシェア動向およびERPなどの既存業務システムとの関連に関する 調査を実施し、その結果を発表した。本リリースは「2020年版 中堅・中小企業におけるRPAおよびノーコード/ローコード開発ツールの活用実態 レポート」のサンプル/ダイジェストである。
<RPA市場でシェアを獲得するためにはRPA専用ツール以外にも着目することが大切>
■国産ベンダが優勢だが、RPA専用ツール以外の手段も視野に入れておく必要がある
■ノーコード/ローコード、ERP、ワークフロー、コラボレーションとRPAの関わりに要注目
■ERPの変更または新規導入を予定しているユーザ企業はRPA導入予定の割合も高い
調査対象企業: 年商500億円未満の中堅・中小企業1300社(日本全国、全業種)(有効回答件数)
調査対象職責: 情報システムの導入や運用/管理または製品/サービスの選定/決済の権限を有する職責
調査実施時期: 2020年7月~8月
※調査対象の詳細は本リリース末尾を参照
■国産ベンダが優勢だが、RPA専用ツール以外の手段も視野に入れておく必要がある
以下のグラフは年商500億円未満の中堅・中小企業に対して、導入済み/導入予定のRPA製品/サービスを尋ねた結果である。(選択肢に挙げた製品/サービスの詳細は次頁に記載)
中堅・中小企業のRPA市場では外資系ベンダと比べて国産ベンダの導入社数シェアが相対的に高い。導入済みの社数シェアでは、NTTアドバンステクノロジとRPAテクノロジーズ(他社との協業も含む)がいずれも2~3割の値で2強となっている。
また、国産ベンダでは導入済みと比較して導入予定の値が高くなっているものが多く、中堅・中小企業では今後も国産ベンダが主体になると考えられる。 ただし、「ERP/基幹系システムの一機能として利用」や「コラボレーションの一機能として利用」も今後の伸びが予想される。そのため、RPA製品/サービスを開発/販売するベンダや販社/SIerとしてはRPA専用ツール以外の業務の自動化/効率化の手段を視野も入れることが重要となる。次頁以降ではこうした観点での分析結果の一部をサンプル/ダイジェストとして紹介している。
■ノーコード/ローコード、ERP、ワークフロー、コラボレーションとRPAの関わりに要注目
ノークリサーチでは2018年から中堅・中小企業におけるRPA関連の調査レポートを発刊している。業務の自動化を実現する製品/サービスの導入社数シェアにおいては様々な調査/取材や前年の調査結果などを元に以下の選択肢を列挙して、導入状況(導入済み/導入予定など)を尋ねている。
<>
WinActor NTTアドバンステクノロジ
BizRobo! RPAテクノロジーズ
Auto名人シリーズ ユーザックシステム
SynchRoid ソフトバンク、RPAホールディングス
BizteX cobit BizteX
OCEVISTAS 大崎コンピュータエンヂニアリング、RPAテクノロジーズ
パトロールロボコン/ロボシュタイン コムスクエア
ipaS デリバリーコンサルティング
NEC Software Robot Solution NEC
NaU DSP なうデータ研究所
Robo-Pat FCEプロセス&テクノロジー
EzAvater テリロジー
Owlgarden RPA エクス
<>
UiPath UiPath
Blue Prism Blue Prism
NICE APAシリーズ NICE
AutomAutomation Anywhere Enterprise オートメーション・エニウェア
Pega Robotic Automation Pegasystems
RPA Express/Enterprise SPA WorkFusion
Kofax IA/RPA Kofax Japan
Verint RPA ベリントシステムズジャパン
AutoMate HelpSystems
<>
Webサービス連携ツールの一機能として利用
ERP/基幹系システムの一機能として利用
コラボレーションの一機能として利用
その他のパッケージ製品またはサービス:
独自開発システム
上記のうち、<>および<>に列挙された製品/サービスはRPA専用ツールに該当する。前頁でも述べたように、今後は<>に記載したRPA専用ツール以外の手段にも注意を払う必要がある。
「Webサービス連携ツールの一機能として利用」に該当する製品/サービスはノーコード/ローコード開発ツールのうちで、データ連携を主な役割とするケースとも重複する部分がある。具体的には「Microsoft Power Automate」「Dell Boomi」「Anyflow」などが該当する。こうした連携ツールは業務フロー基盤としてのワークフローの動向とも深く関連しており、RPAとワークフローとの関わりについても注視しておくことが大切だ。
また、RPAが既存の業務システムを操作することで業務の自動化/効率化を実現するのに対して、ノーコード/ローコード開発ツールは新たなシステム自体を迅速に開発することで同様の成果を得ようとする手段といえる。このように、RPAとノーコード/ローコード開発ツールは一見すると全く別のツールだが、具体例や導入目的を考えると類似/重複する面もある。こうした点を踏まえて、本リリースの元となる調査レポートは両者を包含した内容となっている。ノーコード/ローコード開発ツールに関するサンプル/ダイジェストは右記から閲覧できる。
さらに、昨今ではRPAと同等の機能を備えたERPやノーコード/ローコード開発ツールをオプションとして備えたグループウェアも存在している。そのため、上記に列挙した選択肢のうちで「ERP/基幹系システムの一機能として利用」や「コラボレーションの一機能として利用」も無視できない。実際、前頁のグラフが示すようにこれら2つの選択肢はいずれも導入済みと比較して導入予定の回答割合が高くなっている。
ワークフロー、ERP、コラボレーション(グループウェアを含む)の最新動向については本リリースの元となるRPA関連の調査レポートの姉妹編「2020年版中堅・中小企業のITアプリケーション利用実態と評価レポート」で詳しい集計/分析を行っている。それぞれのサンプル/ダイジェストではRPAとの関わりについても触れており、以下のURLから閲覧することができる。
ワークフロー: https://www.norkresearch.co.jp/pdf/2020itapp_wf_rel.pdf
ERP: https://www.norkresearch.co.jp/pdf/2020itapp_erp_rel.pdf
コラボレーション: https://www.norkresearch.co.jp/pdf/2020itapp_gw_rel.pdf
次頁ではRPAと既存の業務システムとの関わりの中から、ERPとの関連について述べている。
■ERPの変更または新規導入を予定しているユーザ企業はRPA導入予定の割合も高い
RPAは従業員の手作業でカバーされている業務だけでなく、既に導入されている業務システムを自動化の対象とすることも少なくない。そのため、RPA導入を訴求する上では「RPA導入状況と各種の業務システムの導入状況の関連性」を把握する必要がある。そこで、本リリースの元となる調査レポートではERP、生産管理、会計管理、販売・仕入・在庫管理、給与・人事・勤怠・就業管理、ワークフロー、コラボレーションの7つの業務システム分野とRPAとの関連についても分析を行っている。
以下のグラフは年商500億円未満の中堅・中小企業に対してRPAの導入状況を尋ねた結果をERPの導入状況別に集計した結果である。
ERPの導入状況に関する区分の説明は以下の通りである。
「導入済み:継続」 導入済みであり、現在のベンダの製品/サービスを今後も利用
「導入済み:変更」 導入済みだが、異なるベンダの製品/サービスに変更する予定
「未導入:新規予定」 まだ導入していないが、新規に導入する予定
「未導入:予定なし」 まだ導入しておらず、今後も導入する予定はない
ERPを変更しようとする企業や新規に導入しようとする企業は「RPA導入予定」の割合が相対的に高くなっている。したがって、RPAを開発/販売するベンダや販社/SIerにとってはERPの変更や新規導入が有望な商機となる。さらに、本リリースの元となる調査レポートでは導入済み/導入予定のRPAとERPの関連性を製品/サービスの単位でも集計している。以下のグラフは主要なRPA製品/サービスおよび「その他の手段」を導入済み/導入予定と回答したユーザ企業がどのようなERP製品/サービスを導入済み/導入予定として回答したか?を集計したものだ。こうしたデータを活用することによって、「あるRPAツールを訴求する場合、どのようなERPを導入しているユーザ企業にアプローチすべきか?」といった優先度付けなどを行うことができる。
本リリースの元となる調査レポート
『2020年版 中堅・中小企業におけるRPAおよびノーコード/ローコード開発ツールの活用実態レポート』
RPAやノーコード/ローコード開発ツールといったDX時代に必須となるシステム構築手法の最新動向を網羅した決定版
有効サンプル数: 1300社(有効回答件数)
A1.年商区分: 5億円未満(200社) / 5億円以上~10億円未満(200社) / 10億円以上~20億円未満(200社) /20億円以上~ 50億円未満(200社) / 50億円以上~ 100億円未満(200社) /100億円以上~ 300億円未満(200社) / 300億円以上~ 500億円未満(100社)
A2.職責区分: 情報システムの導入や運用/管理または製品/サービスの選定/決済の権限を有する職責
A3.従業員数区分: 10人未満 / 10人以上~20人未満 / 20人以上~50人未満 / 50人以上~100人未満 /100人以上~300人未満 / 300人以上~500人未満 / 500人以上~1000人未満 /1000人以上~3000人未満/ 3000人以上~5000人未満 / 5000人以上
A4.業種区分: 組立製造業 / 加工製造業 / 建設業 / 卸売業 / 小売業 / 流通業(運輸業) /IT関連サービス業 /一般サービス業 / その他
A5.所在地区分: 北海道地方 / 東北地方 / 関東地方 / 北陸地方 / 中部地方 / 近畿地方 / 中国地方 /四国地方 / 九州・沖縄地方
調査実施時期: 2020年7月~8月
上記に加えて、「A6.IT管理/運用の人員規模」(IT管理/運用を担う人材は専任/兼任のいずれか?人数は1名/2~5名/6~9名/10名以上のどれに当てはまるか?)および「A7.ビジネス拠点の状況」(オフィス、営業所、工場などの数は1ヶ所/2~5ヶ所/6ヶ所以上のいずれか?ITインフラ管理は個別/統一管理のどちらか?)といった属性についても尋ねている。
価格: 180,000円(税別) 発刊日: 2020年12月初旬予定
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【レポート案内(サンプル属性、設問項目、試読版など)】 https://www.norkresearch.co.jp/pdf/2020IT_user_rep.pdf
【価格】180,000円(税別)
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November 26, 2020 at 10:05AM
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