着色料を使わずに玉虫色に反射するチョコが完成。
スイス連邦工科大学チューリッヒ校とスイス北西部応用科学芸術大学が、チョコレートの表面にナノレベルの溝を刻み、虹のような七色に光って見える技術を完成させました。
これは牡蠣の殻や、蝶の羽が光の波長を散乱させ、美しい玉虫色に見せる自然界の特性を再現したものとなっています。
例えが安っぽくて恐縮ですが、こうした色はシャボン玉や水たまりの油膜で見られるような極彩色で、光の反射の角度で表情が豊かに変化します。
ミクロの版画みたいな表面
自然界にはナノレベルの線状、板状、または穴状の構造で、光の波長を散乱させるメカニズムを持った動植物が多数います。実はこの技術は詳細不明なものの、おそらくそれらのメカニズムを真似るために、100nm幅の線をエッチングする電子線描画装置が使われたのでは? とIEEE SPECTRUMが書いています。
休憩中の雑談から始まった
またETH Zürichによりますと、元々は食物科学者と材料科学者、そして物理学者の3人が休憩中にコーヒーを飲みながら食堂で交わした雑談が、このように発展したというのが面白いところです。
始めは金と酸化チタンでチョコをコーティングするアイディアで試しましたが、複雑すぎる工程と溶けやすいチョコとの相性が悪く、量産がムリだと断念。そこでやり方を変えて溝を刻む方法に行き着き、コロナ禍で各自が研究して完成したのでした。
やっぱりスイスだからチョコレート?
彼らはこの製法で特許を出願し、起業する予定なのだそうです。今は一度にいくつものチョコを反射させる金型を作っているということで、他の素材に応用するのではなく、チョコで商売しようとしているんだなってことが伺えます。とはいえ大手のチョコレート業者と協議中らしいので、そのうち私たちもこのチョコを食べられる日が来るかもしれません。
もしヴァレンタインデーで話題になったら、スイスの科学者たちのことを思い出してみてください。きっと味は普通でしょうけども、食べるのがもったいなく思えるかもしれません。
Source: YouTube, ETH Zürich via IEEE SPECTRUM
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July 09, 2020 at 08:00AM
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まるでカメレオン。科学者が作るチョコレートは、ナノ技術で極彩色に反射する - GIZMODO JAPAN
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