金大ナノ生命科学研究所の安藤敏夫特任教授らは4日、従来の手法では見えづらかった「天然変性タンパク質」(IDP)を、高速原子間力顕微鏡で解析することに成功したと発表した。IDPはタンパク質全体の半分を占めるとされており、IDPの異常によって起こる疾病の治療につながると期待される。
IDPは一般的なタンパク質と異なり、特定の立体構造をつくらない。ひものような状態で丸まったりほどけたりして動き続ける。細すぎるため、これまでは形や動き、変化の様子を明確にとらえることができなかった。
安藤特任教授らは、分子の形状をナノメートル(ナノは10億分の1)レベルで可視化できる高速原子間力顕微鏡で観察し、IDPに含まれるアミノ酸の数や状態が変化する速さの解析に成功した。
安藤特任教授は4日、金大角間キャンパスで、共同研究者の古寺哲幸教授とともに会見した。「IDPのメカニズムの理解や関連する病気の治療で進展が期待できる」と強調。女児に起こる進行性の神経疾患で、言語や運動能力に障害が現れる「レット症候群」の治療薬開発の道が開けたという。
さらに「解析の新しい手法の確立は生命科学の発展につながる。ナノ生命科学研究所の意義の一例を示せた」と語った。
富大や横浜市立大などとの共同研究で、成果は英国の科学誌「ネイチャー・ナノテクノロジー」のオンライン速報版に掲載された。
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December 04, 2020 at 11:46PM
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